HappyHackingKeyboard ProfessionalJP of Bluetooth by Arduino

HappyHackingKeyboard ProfessionalJP of Bluetooth by Arduino

February 4, 2017

一年ぐらい前にHappyHacking Pro JPを買って、その使い心地に酔倒していました。

ただ私はこのキーボードには唯一にして最大の不満点があり、それは有線モデルしかないということでした。

無線がなければ作れば良い

ここからキーボードを無線にするべく勉強と研究がスタートしました。

すでにHappyHacking Proを無線化している強者がネットでソースコードを公開してくれていましたが、
それはUSキーボード版のコードであり、JP版はキーボード数や仕組みが違うため、
駆動の仕組みやコードの書き換えをやる必要がありました。

また一番の問題はJPモデルは中身がパンパンで基盤やバッテリーを詰め込む隙間がなかったため、
配線やモジュールの選定も考えて実装する必要がありました。

そして初号機の完成


HappyHackingKeyboard ProfessionalJP of Bluetooth by Arduino

開発を始めて4ヶ月(2015/12~2016/4)。勉強と試行錯誤を繰り返し、とうとう無線化に成功しました。

動画では分かりづらいですが、キーボード->Arduino->Bluetoothモジュールの順番で配線され、
キーを打つとパソコンに文字が打てていることがわかります。
※カメラを持ちながら片手でキーを打っているのでタイピングが遅いですが、遅延を感じることなく使えます

挫折、そして伝説へ。

初号機が完成し、あとは小型のArduinoに配線し本体に収めれば完成。
運よく小型バッテリーも購入でき(ネットでは手に入らないサイズを偶然マルツ電波で見つけた)、
小型Arduino用のビルドもできた(サードパーティ製の小型基盤のため、正規のArduinoで動いてもこれだと動かないことがある)。

回路を書いて半田付けをし、いざ本体に入れると微妙に入らない・・・。
適当に選定したスイッチとバッテリーからの電源を3.3Vに変換する3端子レギュレータ周りの回路が内部でぶつかっている。
でもこの部分ならいくらでも小型のパーツ売っているし、すぐにできそうだ。手元にパーツがないから今度の土日に買いに行ったら完成だな。
今日は疲れたから終わりにしよう。

そしてこれ最後に微妙にモチベーションが上がらず開発がストップすることになる。
これは私の悪い癖で、メインの開発が終わると途端にやる気が出なくなる。

数週間後、こんなものが発売される。

[asin:B01DVSH6MC:detail]

嘘だろ・・・。

結局意味なかったのか

そんなことは思わない。無線化するために得た知識は今後またどこかで役に立つ気がする。
どんな風にBluetoothが裏で動いているのか、どのくらい電力を消費するのか、キーボードはどうやって動いているのか。
流行りの小型電子デバイスはどう使えばいいのか。
この辺が理解できただけでも大きな報酬かと思う。

あと公式のHHKBのBT版はデザインがなんかダサい。そこが唯一の救い。